2024年12月31日。サマルカンド2日目。この日は車で片道2時間ほどの場所にあるシャフリサブスに行ってきました。
ネットの情報を頼りに、レギスタン広場前の道路に行くと、観光客向けのタクシーが集まる場所が。こちらの顔を見ただけで、どこに行きたいんだと向こうから話しかけてきます。シャフリサブスまで行きたい旨を伝え、なんとか値切って往復520,000スム、大体6,000円くらいでした。友人と二人なので一人当たり3,000円。乗り合いタクシーでもっと安く済ませたというブログも見ましたが、相場から大きく外れた金額ではなく、自分たちにしてはかなり粘って交渉できたので、個人的には納得のお値段。行く道中には写真映えスポットも紹介してくれて、景色を楽しみながら向かいました。島国の日本にはない、大陸を感じる広い大地。日本とは違う景色を見て、だいぶ遠くまで来たなあと感じました。警察の検問が近づくと、タクシーの運転手さんが急にシートベルトをつけ始めて、検問を抜けるとすぐに外していたのがなんだか面白かったです。シャフリサブスまでは山をいくつか越えて行ったので、結構アップダウンがありました。道は舗装されていますが、急なカーブが続いたりすると、ちょっとひやっとする場面もありました。


さて、シャフリサブスはウズベキスタンの英雄アミール・ティムールの生誕の地で、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。「緑の街」という意味を持つそうで、シルクロードのオアシス都市でした。中心の広場にはティムール像が、広場の外にはアミール・ティムールが残した最大の建築物だろうとされるアクサライ宮殿跡があります。宮殿跡に残る入り口のアーチは元々は70m以上あったそうなのですが、現在は38mしか残っていないそうです。それでもとっても大迫力で、全体が残っていたらどれほど素晴らしかっただろうかと思いました。



宮殿跡の周囲は、公園のようにしっかり整備されており、観光しやすいものの、ウズベキスタンらしさをそこまで感じられず少し残念に感じる部分もありました。調べてみると、過度な開発が進められているため、危機遺産に登録されてしまったようです。
宮殿跡とティムール像を越えさらに奥に進むと、ドルッテイロヴァット(瞑想の家)というブルーの屋根のモスクのような建物が見えてきます。ここは、15世紀にティムールの孫であるウルグ・ベクが建造した複合施設で、モスクや一族の墓所などが集まる複合施設だそうです。中央の一番大きな建物の内部に入ると、白と水色を貴重としたシンプルで可愛らしい内装が目を惹きます。
ドルッテイロヴァットの向かいには、ジャハーンギール廟があります。ジャハーンギールというティムールのお気に入りの王子が彼よりも先に亡くなったため、ティムールが14世紀末に彼のために建てた霊廟だそうです。クレヨン鉛筆みたいな屋根が特徴的です。
そうこうしているうちに、タクシーの運転手さんと約束の時間に。2時間かけてサマルカンドに戻ります。2024年の大晦日は、素敵な締めくくりとなりました。
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